NANA MIZUKI LIVE ZIPANGU 2017 7本目 【東京】 国立代々木競技場 第一体育館
※※※本記事は現在ツアー中のLIVE ZIPANGUのセットリスト及び演出について触れています※※※※ネタバレ要注意※※※※※
2017年、1月7日愛知日本ガイシホールの公演を皮切りに始まった、NANA MIZUKI LIVE ZIPANGU
最新アルバムNEOGENE CREATIONを引っさげての7年ぶりの冬ツアー。アルバム曲も、ツアータイトルからも、今回はどんなステージになるのだろうかと常に気持ちが逸っていた。今回、幸いなことにアリーナ席で初のZIPANGUに参加することとなった。
会場に入って、目に入ったステージ―――というよりかは、もはや能の舞台がそこにあった。そして舞台の両脇を固めるのはロゴにも使用されているレトロなランプだ。どこまでも和風でありながらそれだけではない、新しい世界観に思わず息を呑んだ。
気持ちが逸る。手にはペンライトを。足元には、水をしっかり準備して。
開演予定時刻の18時を少し過ぎた刻、客電が落ちる。
00.OPENING
まさに、ZIPANGUに相応しい和服の奈々さん映像。普段より比較的短いものではあったが、世界観に引き込まれるには十分であったし、会場名が組み込まれると特別感が増していてテンションは勝手に上がっていった。
01.WILD EYES
ステージの真ん中の、最上段から、まるで花が咲くかのように厳かに奈々さんが登場。赤を基調とした和装の姿は、ただただ優美だった。
からの、この一曲目である。これまで比較的男性的なイメージを持っていた楽曲だっただけに、赤の着物姿の奈々さんが歌うと曲の違った一面を見たようだった。
と、冷静に書いてみたものの、実際流れた瞬間「おおおおお、マジか!?!?!!?あ、なるほど!!なるほどね!!!?!!?!」みたいな軽いパニックと納得に落ち着いていた。完全に動揺。あともうとにかく奈々さんの着物姿何事なのっていうぐらいめっちゃきれいで膝から崩れ落ちるのをすごく耐えてた。
02.はつ恋
正直、舞台の上でMV見てるんじゃないかと錯覚するほどの完成度だった。演出、照明、衣装、そして後ろの映像が文字をなぞるタイプのものだったんだけれども、そのすさまじくくすぐってくる感じね!!!!奈々さんが歌う姿と、歌詞を可視化することによって生まれる言葉ひとつひとつの重みを感じながら聞き入りました。最高。
03.純潔パラドックス
そういえば、一年前も同じ代々木で座長公演で、目の前で聞いたなあとイントロが流れた瞬間この曲の持つ和の力と特別性を感じた。
やはりテーマや時期的な縛りがあると、ライブの定番曲にはなり得ないながらも、だからこそのここぞ!という役割が非常に際立つ。特に開始して3曲目で「これはくるであろう」と予想する人が多い曲がくるとある種の安心感と、ライブ全体の軸がしっかり見えてくる感覚がした。
MC1
やや「7本目」を甘噛みする奈々さんのかわいさたるや。
04.哀愁トワイライト
着物の上着を脱いでドレッシーな衣装へ。そういえばオリジナルで披露されたことがなかったか、と聞いてから思ったほど。
それにしても、それにしてもだ。ここまでで、奈々さんが歌い終わりにポージングをするのだが、そのどの瞬間もたまらなく美しく、様になっていて、そのまま額に入れて飾れるのではないかと思うほど目を奪われた。
05.BRACELET
たいへん、大変に待ちわびていました。何ならもう長年の夢が叶ったレベルでイントロで崩れ落ちそうでした。SMATHING ANTEHMSが発売されたのが2015年ですから(11月発売ですが)もう足掛け2年です。(正確には1年と3ヶ月ぐらい)GALAXYで披露されず、PARKで披露されずと焦らされ焦らされ焦らされ続けた、SMATHING ANTHEMSで一番好きな曲。赤い衣装を身に纏い情熱的に歌い上げる姿にとりあえず涙腺は崩壊しました。ありがとうございます。マジで尊い。
唯一言うとしたら、衣装でブレスレットつけてなかったからこの曲のときだけでもつけてくれたらとか思ったりしたけど、もう何てことのない些細なやつです。
からの!?!?!?!?!という激しい動揺。あ、そうね、赤い衣装だしね!?!?!?!?ってこの感覚すごくJOURNEY(2曲目で披露)を思い出すわぁ……という慌てっぷりを全身に出していました。
アリーナだったので、炎がものすごく熱かったです。
Cherry Boys紹介
今回はテーマに沿って侍でした。すっかり定番で、曲も、コメントも、何もかもが安定感があって楽しませてもらいました。あとこのときトムくんすごい髪短くなったな!?!?!ってめっちゃ驚いてた。
07.STAND UP!
センターステージから。軍服(?)というのでしょうか、ちょっとこうCASTLEのSCARLET KNIGHTを歌ったときの帽子がなくて黒バージョンみたいな衣装でした(?)
PARKのときは初披露だったことと今までになかった曲調だったために乗り切れなかった雪辱を晴らしたといっても過言ではありません。(大袈裟)
拳を突き上げて、楽しく、ほんとうに楽しく笑顔の一曲でした。
08.No Limit
一番意外な選曲。「おお、マジか!?!?!」って多分リアルに呟いてた。思い返せば、この二曲で奈々さんの曲にこちらが声を出して参加する曲になっているなあ。それぐらいやっぱりコンセプチュアルなまま世界観に入っていけていたのだと思う。
MC2
回って&ツアー恒例のお楽しみ企画。正直、ファイヤーとのタイマンでSTORIESは涙が出るほど羨ましい。もうこの企画別発売でも何でもいいから全部収録してほしいですお願いします(土下座)
今回タイマン相手になったチョーさんがセンターステージから出てきたのと、土手にたむろする高校生かな?っていうぐらいナチュラルな流れでステージの階段に並んで座るチェリボがすこぶる素敵でした。
09.Look away
こういった表現が適切か分かりませんが、奈々さんがタイトルを言った瞬間「何この古参殺しの選曲……!」というのが正直な印象でした。アルバムで聞きつつも、では特別聞き込んでいたかと言われれば全くそうではない曲を、企画で、タイマンで、というところでペンライトも振らずただただ聞き入っていました。メインステージのバックのモニターが奈々さんとチョーさんを大きく映し出してくれていることもあり、ほんとうに集中して曲と世界に入り込むことができました。
そして、幸いにもMTVに参加した身としては、またこうして奈々さんが生み出すシンプルで贅沢な音の世界に浸れたこと、そしてMTVでは小さな会場で行ったことを同様のクオリティで代々木という大きな会場で行えるという奈々さんの歌の力にはただただ脱帽するばかりでした。
10.ALONE ARROWS
アルバムから。今回、アルバム曲の背景がとても凝っていて、きっと少し離れた席から見たときの全体を意識して作っているんだなあという印象がとても強かったです。
声の伸びが泣けるほど美しかった。
11.エデン
ここでか!と思わず感嘆しました。またこちらも背景の映像の雪がとても美しく、その前で歌う奈々さんの儚いことこの上ない。
エデンもまた、季節曲がゆえになかなか歌えない場面が限られているからこそ特別な輝きがある曲だなあと再確認した次第。
Team-YO-DA紹介
今回、ZIPANGUというツアータイトルから最も幅を広げることができている部分であると感じました。導入では変わらずかわいらしい映像と歌声、そして個性的なチームヨーダの面々がステージの上できらきらと輝いていた。
そこから、次の曲にいたるまでの流れが素晴らしい。
12.Please Download
NEOGENE CREATIONというアルバムのふり幅の素晴らしさを感じる入りであった。アルバム発売当時はエフェクトをかけたボーカルに、振り付けもPerfume感が出るのだろうかと思っていたが、やはりヨーダ先生。独特でありながらかわらしさと、コミカルな動きがしっかり組み込まれていた。
そして奈々さんの表情がとてもよかった。これまでの印象として、細かいダンスは動きに気をとられていた(特にイントロや間奏といった歌唱がない部分)ように感じていたのだが、今回はそのようなことは全くなく、自然と身体が動いているんだなあと今まで以上に感じた。
そしてポニーテールが最強にかわいい。
13.ドラマティックラブ
見ようと思えば、ウエイトレスっぽい衣装でもあったため実はLovely Fruitがこれはくるな~~~~と思っていたため勝手に大変驚いた。
かわいいダンス曲大好きすぎてセンターステージにきたときは雄叫び上げたくなるぐらい(※上げてません)嬉しかったし、とりあえず身体は勝手に動いていた。振り付けめっちゃ好き。
MC3
初夢の話と、奈々さんのお母さんが誕生日のお話だったかな?
とにかくチーム水樹が筋トレにはまりすぎて、奈々さんがわけの分からん夢を見ることだけは激しく伝わった。あとライ○ップCMの効果音の真似がうますぎてびびった\( 'ω')/
ライブ定番曲。思い返すとようやく、という形なのに参加しているときは特に感じることはなかった印象が強い。圧倒的ライブの一体感。個人的にはAメロで横に手を振るところがものすごく好き。一体感。
15.TWIST&TIGER
なんというペンライトを振り甲斐のある曲なんでしょう。ここでくるか!という気持ちと、ここしかない!という気持ちが混ざり合ってテンションMAX。
すッッッッッッごい振った。ペンライトと頭。リズムが最高に最高である。
映像
鶴の恩返し~鳥バージョン~
と、軽く言ってしまえば簡単ではあるが、映像の美しさは今までの中で恐らくトップを取りに来ている。ストーリーもすんなり入れるながら新鮮味があり、奈々さん恒例の特別声優ゲストに鳥海さんをもってくるあたりが最高ににくい。あと和服奈々さんが2バージョンも見れるの最高にありがたい。うらら監督にお金払いたいぐらい。
以前、ツイッター上で「すごくキャプチャーとりたくなる映像がありました!」とネタバレなしでコメントをいただいていたのだが、恐らくこの映像だろうなあと確信を持つほどに映像が美しく、優美で、そして上品だった。
実は映像の途中で「この流れだったらすでに歌った『はつ恋』があうのになあ……なんでもう歌ったんだろう」と思っていた自分をグーで殴りたい。
16.ヒメムラサキ
号泣である。正直いろいろな感情が混ざり合ってただただ涙が溢れていたのだが、とりあえず<ここは『はつ恋』だろう>と思っていた2分前の自分はすぐにぶん殴った。
ADVENTUREでアヴァロンの王冠への流れと同じか、それ以上の感動だった。さらに映像とつながった羽はただただ神々しく、神聖であり尊かった。後にMCで奈々さんが「演歌を歌っている以上(小林)幸子さんのような演出を」といったような旨の話をしていており、確かにそうなのだが、何だかそういった奇抜さはなく本当に心を射抜かれた演出であった。
それにしても、ゆっくりと一音一音が流れるヒメムラサキという曲。いつまででも聞いていたくなる切ないテンポであった。
白い衣装は以前アニサマで純潔パラドックスを歌ったときのものに似ていた。
17.悦楽カメリア
まずもってイントロが最高。確かこの時アニキが入ってきたように思う。(完全に記憶が飛んでる)
襖を使った演出は平安神宮での公演を思い出させる。そして期待に応えるかのように流れたイントロ、そして襖の合間から番傘を片手に微笑む奈々さん。最高のシチュエーションの中に熱くも妖艶に歌われる悦楽カメリアに圧倒されていると、間奏で再び奈々さんが襖の合間に入る。次の瞬間、襖が開くと先ほどまでの白いドレスを纏った衣装とはがらりと変わり、ドレス部分を取りパンツスタイルで挑発的な表情をする奈々さんが力強く歌っていた。
すべての演出の中で、最も度肝を抜かれた。先ほどまでの妖艶な姿とは違った目の色と歌い方。一曲の中で魅せられた変化は奈々さんにしかできない最高の演出だった。
MC4
映像で鳥海さんが出演していたことのお話などなど。ここで映像に3日間などかけた話などきけて改めて重みを感じた次第。
18.ミュステリオン
頭振ったな~~~~~~~~~。衣装的に確かに、MVと通じるものもあるように感じたので意外ながらも納得の一曲。
それにしても歌っている奈々さんも途中歌詞間違いがあったり(あまり気にはならなかった)聞いているこちらがも腕も頭も身体も体力を使う曲ですこぶる楽しかった。
19.Don't be long
無条件に熱くなれる曲。ここにきてある意味安定感ある曲だと感じたため、緩急がとてもちょうどよかった。
20.UNLIMITED BEAT
待ってました、という会場の声が聞こえるようだった。エタブレ並みの炎と会場全体の熱量、全てがクライマックスという感覚を細胞レベルでびりびりと振動する。
ライブ化けするという表現ではとてもこと足りない。むしろ、ライブで歌われたからこその一曲。CDで聞いた熱量のはるか上をいく全ての力が奈々さんに向かい、奈々さんから放出される瞬間がどこまでも熱い。
あっという間、という感覚はきっと奈々さんのほうが強いのだと思う。全力全開で歌を、パフォーマンスを届け続けた奈々さんの言葉は重くて染みる。つまり泣く。
21.めぐり逢うすべてに
歌唱の力、歌の力、歌詞の力。全てが組み合わさって、ペンライトを振ることすら忘れた。一音一音、一言一言、一語、一語。全部を染み渡らせようと思って聞いた。ただ、奈々さんの声を、歌を聞いた。
光が溢れるステージの中に奈々さんがいて、歌を届ける。物理的な距離は、確かにある。それなのに、視界の中にいる奈々さんの姿が、聞こえる歌声がまるでそばにいるような近さだった。
encore
22.RODEO COWGIAL
まーーーーーーアンコールはくるかな!?!?ってタオルをスタンバってたのが正解でした。ぐるっとトロッコで回ってくれたので恐らく近い位置では一番近かったはず。笑顔が弾けて眩しすぎて目が潰れるかと思った。清い。
あと、ちょうど奈々さん越しに関係者席がある場所だったんですが、さも普通みたいなテンションで矢吹さんが奈々さんの動画をとってるのにはめちゃくちゃ笑いました。すごい盗撮感。そして恐らく数枚を撮影したであろう矢吹さんに手を振る我々。どんな構図。せっかくの「Ay Ay Ay!」も矢吹さんのおかげで半分しかできなかったよ!!!!!!2日目にリベンジな!!!!!!!!
MC6
そういえばアンコールの衣装がスカートで髪の毛も片方でゆるっとふわっとまとめてるのめっちゃかわいいな~~~と思いながら聞いとりました。
23.絶対的幸福論
泣くしかない。多くを語れない。MVが先行で公開され、アルバム発売のときも「ようやくCD音源で聞けた」という感慨があったように、「ようやくライブで聴けた」という感慨が一番強かったかもしれない。
言葉で何かを言うことが全て意味を成さない時間だったと思う。
MC7
でも~~~~???奈々さんは~~~~~?バラードでは終われない\(^o^)/
24.STARTING NOW!
これも背景の映像がとても凝っていて素敵だった!!!!ステージの端から端まで走り回る奈々さんはとびきり元気で明るくて、活力の塊でした。
ようやく、ようやく臨んだLIVE ZIPANGU
今回、奈々さんのどの姿を見ていても、浮かび上がるのは「優美」だった。和風の曲もかわいい曲も、かっこいい曲も元気な曲も。どんな曲を歌ってもどこか品が漂いテンションがあがりながらも穏やかさも常にあった。なんというか、奈々さんだったらどんなステージもどんな曲も楽しく、感動して聞けるという安心感が強かったのかもしれない。
ただただ、素敵で幸せな空間であった。
感謝と、喜びを胸に。
最高でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!