みんなで見ようLIVE PARK

 元来、家にいることが好きな人間だった。その自信はずっとあったし、揺るぎないものだった。だがこのご時世、自粛生活が続く中で家にいることが好きなのは月に何度かある気の置けない友人との飲み会やライブがあるからこそ成立していたことに気づいた。休日などすることがないと思っていたのはただの勘違いで、奈々さんのツアー日程が発表された瞬間からあらゆるスケジュールをそこに向けて進み、生活や仕事の標準も一点に向けられていた。


 そんな日常が当たり前だと生きていた日々が、日常ではなくなってしまった。悲観的になるのも今さら感があるほど、淡々とした日々がやってきてしまった。土日にあったであろう友人との飲み会も、交通機関を使って赴くライブもなくなってしまった。


 そんな中、YouTubeを主たるとしたSNSで多くの動画配信が始まった。様々なアーティストが自身の思いを様々な形で発信してくれた。事ライブに関して、これまでもすでに多くのアーティストがYouTubeのプレミアム配信として、リアルタイムでその瞬間、家にいながら同じようにライブを楽しみたい人たちと同じ思いで同じ映像を見て盛り上がるという今だからこその楽しみ方を提供してくれていた。その楽しみはずっと自分の知らないアーティストであり、ライブであったのが、ついにKING SUPER LIVEがやってくれた。知っている曲、アーティストを知っている曲、知らなくともアニソンという括りにいるからこそ楽しめる曲。楽しかった。ただただ、楽しかった。ライブ会場でもそうだが、共有することとはこんなにも楽しいことなんだと改めて気づかされた。

 ありがとうキンスパ。楽しかったキンスパ。何か知らんが気づいたら内田雄馬にもなれた。すごい。

 今までもたくさんのアーティストがプレミアム配信をしているのを横目に見ていた自分が、当事者になると、びっくりするほどに楽しいことに気づいてしまった。インターネットさえあればどこにいても全国、いや全世界で鑑賞会ができてしまう。何それすごい。楽しいに決まっている。

 

 明日、5月31日。水樹奈々公式YouTubeで2016年に阪神甲子園球場で行われたLIVE PARKがプレミアム配信される。何それすごい。

 冷静ぶってみたが 楽しいに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!決まっている!!!!!!!!!!!!!!!伝説の!?!??!?!?!?!?!?LIVE PARKが!???????!?!?!?!?は????????????すごすぎるな!!!!!!!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!


 ファンが口を揃えてびっくりするぐらい、LIVE PARKはすごい。何がすごいかと言語化できないほどすごいので語彙力がなくなってしまうのだが、頑張って何がすごいのか噛み砕いていきたい。多分無理。もう語彙力が追い付かない。


 まずはもう何と言ってもライブをする会場である。奈々さんが阪神の大ファンであること、東京ドームと並んで阪神甲子園球場でライブをすることをずっと夢見ていて、その夢を奈々さん自身が口にしていたこと。そして本当に実現してしまうこと。どれだけの努力と、尽力と、実力があって叶ったことなのだろうかと、素人には考えもつかない。それまでも前人未到の様々なことを成し遂げてきた奈々さんではあるが、個人的にJOURNEYのさいたまスーパーアリーナで東京ドーム公演の発表をした時を超える衝撃は正直ないんだと思っていた。

 それなのに、その東京ドームで奈々さんはこちらの想像を超えて自身の夢であった阪神甲子園球場でのライブを発表した。震える。何が何だか分からなかったのが当時の記憶だ。


 一日、ないしは二日間限りのライブは全て関東で行ってきた中で神戸での一日公演だったが、発表された時はその場にいた全員が「いくぞ、甲子園!!!!」って君たちは野球少年かというほどの熱量に包まれていた。分かる。全く同じ気持ちだった。むしろ、奈々さんを好きでなければ甲子園球場に行くことなんて人生で絶対になかったから、何て素敵なところに連れていってもらえるんだろうと感動の中にいた。

 それから千葉マリンスタジアムでの過酷な事前物販を経て(途中脱水症状直前まで陥って本気でぶっ倒れそうになった)迎えた9月22日。当日の天気予報はかなり悪天候であった。それでも晴れを信じてライブは始まった。

 

 ここから先は明日のプレミア配信でも分かる通り、残念ながら晴天とは行かず曇天の中で始まったLIVE PARKではあったが、そのセトリは奈々さん自身が晴れを信じて、阪神甲子園球場でライブができることを心から楽しむことを実感できる曲順だった。しかもすごいことに雨が降ると予報されている中、何とか持ちこたえたのである。
 どの一曲が抜けても、順番が変わっても成立しない、全てが観客のため、一夜限りのLIVE PARKという世界を彩る最高のポジションで輝いていた。


 個人的にはツアーでは初日にセトリを知る人、途中で知る人、千秋楽で知る人とまばらなところを、単発ライブだからこそ、イントロが流れた瞬間会場が一体となって声を上げるというのがPARKの最大の魅力だと思っている。
 特に奈々さんのライブだと所謂定番曲と言われているPOWER GATEとETERNAL BLAZEの二曲はどのタイミングで奈々さんのライブに行った人でも盛り上がれる仕様になっているように思える(個人的な見解)

 

 明るい曲、かっこいい曲、ダンス曲、最新曲……様々な曲で、演出で、衣装で我々を楽しませ続け、奈々さん自身も最高の笑顔で楽しむ時間が続いてく。
 特筆すべき点が多すぎてはいもう全部見て~~~~!!!(語彙力)ってなっちゃうんですけど、ダンスパートとかその流れ最高だから全人類見てくれ。
 
 ライブ後半、激熱立てノリ3連発の途中で雲行きは変わってくる。日は暮れてしまい空模様は分からない。そもそも曲に盛り上がり過ぎてあまり雨が降っている印象は途中までなかった。だが、ライブ本編最後のMCで豪雨に襲われる。文字のごとく襲われた。レインコートを着て防御しても、とても収まりきれないほどの雨だった。そんな中で懸命にPARKという空間を作り上げようとする奈々さんの言葉は、優しくて強かった。念願の甲子園球場でのライブできっとたくさん言いたいことがあったと思う。伝えたかったことがあったと思う。その中で豪雨という状況を取って、その瞬間、ライブでしか出てこない言葉を紡いでくれた奈々さんの一言一言がとても染みた。あとめちゃくちゃ濡れた。大人になって傘も差さず驚くほど雨に濡れることはそうない。色んな思いが籠ったLIVE PARKの本編ラストの一曲は、その場にいた誰もが記憶に残る曲となった。

 ここまででもうすごい。ずいぶん前からない語彙力がもうずっとない。底を付きすぎる。それなのに奈々さん自身はその底を知らない。猛練習をしたサックスの披露で泣いていたら明かるい曲で会場を盛り上げて、顔が濡れているのが雨か汗か涙か分からなくなっていき一体感はどんどん増していく。奈々さん最高だよ……と全身ずぶ塗れになりながらペンライトを振っていると、徐々に雨量が減っていく奇跡。


 何がすごいってみんながみんな待ち望んでいた曲を、発表された当時から人気を集めていた曲で、雨が弱まるんですよ。何それすごい。わけが分からない。天気の子ナナミズキ。

 ライブの後半、きっとスタッフも途中絶望していた花火が満開に上がる。ファンが待ち望んでいた曲に乗せて。泣ける。泣く。文字を打っていて泣く。あとPARKの奈々さん終始エモいんだけど、抜群にエモいから。恋想花火の奈々さんが全世界に配信されると思うだけで最高にエモいな無理……………
 し゛か゛も゛!!!!!!!!!!!PARKは!!!!!!!!!!!!終わりが!!!!!!!!!!!!!!ジェッパーなんですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(号泣)最高すぎて頭痛くなってきちゃったよね!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 はいもう無理!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!5月31日19時から!!!!!!!!!!!みんなで見よう!!!!!!!!!!!!LIVE PARK!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(号泣)